コラム

フレシャ ラブシャ

羽田が残した余韻

村民の皆様、はじめまして。村の広報担当:ヒッコリーです。(名前はコラム内でのあだ名です)

広報視点からもラブシャの情報や魅力を様々にお届けしていけたらと思います!

村民の皆様、よろしくお願いします!

 

さて、ラブシャが30周年イヤーを迎えた2025年。

節目の今年は1月22日・23日の2日間、Zepp Hanedaからスタートしました。

22日に「FRESH LOVE SHOWER」(通称フレシャ)、23日に「SWEET LOVE SHOWER NEW YEAR LIVE」を開催、異なるイベントですが両日ともアーティストの皆さんと会場の皆さんによって場内は熱気が渦巻いていました。

「FRESH LOVE SHOER」は、昨年より新たにラブシャが立ち上げたライブ企画。今年はgo!go!vanillas、NEEが競演、さらにオープニングアクトにLavt、MC&DJに樋口大喜が出演してくれました。開催2回目、イベントとしてもまだまだ“FRESH”なフレシャですが、この日はバンドが持つ愛とリスペクトをひしひしと体感する一夜でした。

 

先輩であるバニラズと後輩であるNEE。2組ともバンドを続けていく上で様々な困難があったと思いますが、彼らがバンドを諦めなかったからこそ、信じ続けたからこそ巡り会えた一夜です。そして、それは会場にいた皆さんの想いや愛があったからこそでもあります。そんな皆さんの温かい空気感も、オープニングアクトのLavtのステージからしっかりと感じ取りました。(まだまだ場数が少ないはずのLavtですが堂々としたステージで痺れましたよね!)

 

また、フレシャでは限定グッズも発売しました!その名も「フレシャ限定!絵馬型アクリルキーホルダー」。裏面にバニラズとNEEのメンバー7人がそれぞれ直筆で描いてくれた今年の抱負がプリントされたキーホルダーのガチャガチャ。ありがたいことに先行物販の時点で長蛇の列が!

 

想像以上の反響を頂き大変うれしい反面、寒い中並んでくださった方の中には買えなかった方も…。早い時間から完売してしまい、多くの方々に届けられず申し訳ございませんでした…。GETできた方はぜひバッグやポーチなどお好きなところに付けて楽しんでください! ちょっとした豆知識(?)ですが、キーホルダーのボールチェーンを保護するチューブ(100円ショップなどで買えます)をつけると落下の心配が少なくなるのでおすすめです。

グッズといえば、第1回目の開催で販売したオフィシャルグッズ “「音結び」御守り”をつけて今年のグッズを買いに来てくださった方もいました! ありがとうございます!!

 

突然ですが村民の皆さん、ここでクイズです。

「フレシャ」という愛称を考案したのは誰でしょう!

 

村長?広報?スペシャの社長?・・・いいえ、違います。

 

正解は・・・

記念すべき第1回出演アーティスト・WurtSでした!いい響きですよね、フレシャ。

 

ラブシャが夏の風物詩として愛され、その名も親しまれているように、フレシャも新年の風物詩として愛され、その名も親しまれるよう、次は3年目!頑張りたいと思います。

 

そして、「SWEET LOVE SHOWER NEW YEAR LIVE」

ラブシャ30周年記念として開催された特別企画「NEW YEAR LIVE」に出演したのは小山田壮平Band、kanekoayanoの2組。2018年、渋谷CLUB QUATTROの30周年企画(なんとクアトロも30周年のタイミング!)で弾き語りのツーマンライブをして以来、奇しくもラブシャの30周年企画で今度はバンド形態で再会した彼ら。

この7年という月日は、小山田壮平、カネコアヤノという音楽家、音楽シーン、社会、価値観、世界情勢、このコラムを書いている私自身や会場のお客さん、今これを読んでいる村民の皆さんも含めて、大きく変化したのではないかと思うのです。そして、意外にもこの“変化”に私たちは適応してしまう。頑なに変わらないと思っていても、です。

 

たとえば生活リズム、食の好み、感情、人間関係、聴いてる音楽。些細なことかもしれないけれど、日常の変化こそ繊細で日々のそのグラーデションが、まさに自分自身を左右する。

変化は0か100かではなく、その変化の過程にこそ、生きる葛藤と喜びがあります。

小山田壮平Band、kanekoayanoの音楽は、そんなグラデーションの中を漂う私たちをすくい、聴いたあとはちょっと心が強くなった気がする。

 

これはあくまで“わたし”の言葉として受け取ってほしいのですが、この2組は「人生を変える音を鳴らし、言葉を届け、音楽に変わらない居場所を与えてくれる存在」だと思っています。そしてそれを、音楽を通じて享受できることがやっぱりこの2組のすごいところであり、変わりゆく日々の中で私たちがもがき、生き抜くための御守りになっているのです。

 

では、あの一夜を何とまとめようか。うまく言葉にまとめようとする程、遠ざかる気がする。

私が絞り出せるのは、ただ、この一文。

 

本当に素晴らしい時間だった。

 

私が精一杯の語彙と理論武装をまとったところで、あの音楽を目の前にしたら役には立ちません。

生きる理由が目の前にあるだけです。

 

NEW YEAR LIVEを見終えた仲間が私にこう言いました。

「死ぬまで聴くんだろうなぁ」

それを聞いて私は深く頷きました。

そして同じように私はこう思います。

「同じ時代を生きられて良かった」

 

この先、5年、10年と、人生や環境が変わるかもしれない。

それでも、あの夜、私たちが感じたことは変わらない。

それが、“変わることと変わらずにいること”。

 

このZepp Hanedaでの2日間、音楽性やルーツ、スタイルも全く異なるバンドが同じステージに立っていました。しかし、不思議にも私にとっては相反する2日間ではなかったのです。なぜなら皆、変わり続けることを恐れず、変わらない確固たる信念を持った音楽家たち、バンドが集っていたからです。

 

このコラムを通じてお伝えしたかったことは、バンドも音楽も、みんな、変わり続けるということ。変わり続けるからこそ、その中にある「変わらないもの」の存在に気づくことができ、愛おしく思えるのではないでしょうか。

photo by 小杉歩

 

前半と後半でだいぶテイストが変わってしまいましたが…

ここまで長文コラムにお付き合いいただき、ありがとうございました!

最後にこの曲の歌詞を引用し、終わりにしたいと思います。それでは、また次回~!

 

もしも / カネコアヤノ

変わることと変わらずにいること

何から食べるか迷うのと同じで

タイミングや風向きの違いさ